仕事における 「つまみ食い」


日時:2011/03/06 場所:馬事公苑


仕事で新しいことを勉強していると感じるときは、往々にして「つまみ食い」をしているときが多いと思う。つまみ食いというのは、つまり自分の取り組んでいる仕事ではなくて、人がやっている仕事にちょっと首を突っ込んでみるときのこと。「それって何なんですか?」って興味を持っている時。


人の仕事をなるべく邪魔したくないし、口を挟みたいとは思わないけれど、だけど人の仕事のことも知りたい。特に尊敬している人が取り組んでいる仕事のことは詳しく知りたい。そうは言っても、つまみ食いにはルールがあると思っている。


1.つまみ食い、であってもしっかり味わう

つまみ食いだからって、食べ散らかすだけでは何にも残らない。自分だったらどうするか、と言う視点が必要だし、その場にあるもの、聞くことを全部理解するくらいの気概がいる。よくやってしまいがちなのは、表面的に分かりやすいことだけさらって、「へぇー」と言って終わらせてしまうこと。これでは意味がない。


2.つまみ食いはあくまでつまみ食い

あくまで、自分の仕事があって、それをきちんと遂行している上で興味があることがあれば少しおすそ分けをもらう気持ちでたずねてみる、もしくはのぞかせてもらう。自分のやるべきことをきちんとやっている人が尋ねてくるから、見に来るから教えてあげようと思うんじゃないか。


3.自分の仕事は、誰かにとっては格好のつまみ食いネタ

自分が他者から学べるように、他者も自分から学べる機会かもしれない。そういうときには積極的に開示するのが結果として自分への利益につながると思う。相手が、思わぬ新たなつまみ食いネタを提供してくれるかもしれない。相手の仕事と自分の仕事のつながりが見えるかもしれない。(吸収したことは、それぞれをつなげる作業を経て本当に使える知識となるのではないか。)