最近数年を振り返る

New Year Resolution を考える時期になると、毎年のように「来年はきちんと活動のログを残していきたいな」と振り返っていて、過去のブログや Twitter を見ても、だいたい1月には熱心に更新していることが分かる。ということで、今年も例にもれず、しばらくぶりにブログを書くことにする。最後の更新が2015年の1月のなのでほぼ5年ぶりの更新。これまでの5年間を仕事関連で振り返ると、以下の感じ。

  • 2015: 12月にクウェートから帰任。
  • 2016: 1月末で東芝を退職し、再生エネルギー事業会社に転職。その後、11月に Amazon Japan に転職。
  • 2017/2018: Amazon Japan 勤続。部内での異動はあったけれど、基本的には FC 設計に関連する仕事に従事。
  • 2019: 8月に Amazon Robotics に移籍してボストンに引っ越し。

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ボストンに移ってきてから、アメリカに来たからには英語の本を読むしかないだろ、と Harvard Book Store で本を探してみたり、Bill Gates のおすすめの本を買ってみたり、と月に1冊くらいのペースで読書を進めている。一方で子供が通うボストン日本語学校に併設されている日本語図書館が素晴らしくて、ここで本をいろいろ借りて読んでいる。アメリカに来てから読んだ本で面白かったものをランダムに挙げてみる。 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

  • 作者:遠藤 周作
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/10/19
  • メディア: 文庫
 

沈黙は窪塚洋介がキチジロー役を演じた時を改装するインタビューを読んで興味を持っていたのだけれど、図書館で偶然見つけたので少し立ち読みしてみたら、止まらなくなって借りてきてその日のうちに読み終わってしまった。内容はとてもとても心に重いものなので、一章読んでは少し休憩して、を繰り返しながら読んだ。 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: ペーパーバック
 

村上春樹は小説よりもエッセイや紀行文の方が楽しい、と思っていたけれどこの話はぐいぐいと引き込まれながら読んだ。こちらに来てから騎士団長殺しも読んだのだけれども、多崎つくるの方が面白かった。

そういえば、こちらに来てから、とある若手と話をしているときに

「社会人生活に影響を与えた本を挙げるとしたら何か?」

と質問されて、英語で出版されているものの中から考えて、アランの「幸福論」と「星の王子様」、それから村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を挙げた。

Mind and Matter: A Life in Math and Football

Mind and Matter: A Life in Math and Football

  • 作者:John Urschel,Louisa Thomas
  • 出版社/メーカー: Penguin Books
  • 発売日: 2020/05/12
  • メディア: ペーパーバック
 

数学とアメフトを愛する青年の自伝。アメフトでは NFL でプレーするまでに登りつめたが、結局アメフトを引退して数学者としての道を歩むことを選ぶまでの軌跡について書かれている。こちらに来てから最初に手に取った洋書だったけれど、どんどん読んでしまった。アメフトに関連する話だから、ということももちろんあるし、天才から見る世界を垣間見るのも面白かったし、彼の持つ集中力の高さへの驚きもあったし、いろんな面からグイグイと読んだ。

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今はファインマンのエッセイを読んでるけれど、これもなかなかに面白い。引き続き、英語と日本語の両方で自分のペースで読書を続けていきたい。