天才の疑似体験 「ソーシャルネットワーク」

少なくとも、週に一回は書けているみたいだから、このペース守りたいです。


映画「ソーシャルネットワーク」を観てきました。


Facebookの創始者が他人のアイディアからヒントを得てサービスを立ち上げたのか、CFOのソーシャルクラブ入会は彼らの関係に影響を及ぼしたのか、Napsterの創始者はCFOを追い出したかったのか、どれも結局分からないし、本人たちだって分からないと思う。


いろんな事実と当事者たちの当時の記憶から一つの糸を紡いで、物語を完成させている、そんな当たり前のようなことを実感させられる映画でした。


事実に基づく映画を見るのは好きなんですが、こういう風な感想を持つことはあまり無くて、大抵は単純に感動してしまったり(「ルディ」とか「Remember the Titans」とか「エリンブロコビッチ」とか)、考えさせられたり(「告発」とか)、笑っちゃったり(「Informant」とか)、出されたものをそのまま美味しく頂くことがほとんど。


すごく面白かったことは間違いないです。インターネットベンチャーの世界を垣間見られたような感覚はスリリングだったし、Mark Zuckerbergと言う天才の能力は嫉妬するどころか笑うしかなくて。ただ、その映画の「映画性」を感じる映画でした。いやちょっと違う、この映画は一番の感想がその「映画性」だった映画でした。


もしかしたらあまりに自分の中に無い話だったからかもしれません。あの才能があったら、世界はどういう風に見えるんだろう、融資を受けるって、世界を変えるサービスを作るプレッシャーって。あまりに遠くて、まぶしい世界です。すごく庶民な意見だけど、疑似体験を楽しんだんだと思います。ディズニーランドのジャングルクルーズみたいな、そんな楽しさでした。逆に言うと、自分との共通点を見つけることで入り込めるということですね、どうやら。


そのほか、映画を見ながら考えたことを書きだしてみようと思います。

  • これって、英語が分からず観ていると入ってくる情報量が半分以下にもなってしまうんじゃないかな。なんたって、みんな早口。
  • サービスでも製品でも、実際に作った人が一番じゃないかな。あの兄弟の訴訟っていちゃもんつけてるレベルにも思えてしまう。
  • 日本にも「ソーシャルクラブ」みたいなものって存在するのかな?一流大学の能力高いエリートたちに異性が集まる、というのはとっても合理的に思える。ぼくは知りえない世界だけど、存在してもいいと思う。
  • 結局は「突き抜けた天才」だと思う。才能を伸ばすことが大学の目的、という意識はとても高い。少なくとも、ぼくは学生時代に実感したことが無いし、考えたことも無かった。
  • やっぱりアメリカで仕事するって良い。ダイナミックな変化が起きる場所にいられる幸せを感じられる。