パラパラとめくる本

毎月読んだ本を記録しているけれども、それとは別に、たまに何となく手にとって数ページ読むような本もある。これらは、「読む」というよりも「眺める」と言う感覚のほうが適当な気がするくらい、軽い気持ちで読む、というか眺める。

そのうちの一冊、幸福論を最近は手に取ることが何回かあって、その言葉が心に残ったので、書き残しておこうと思う。(今調べたら、須藤元気が幸福論って本出してるのね。それじゃなくて、アランの幸福論です。)

幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)


「家庭の平和」から

家庭の秩序は、法の秩序のようなものだ。それはけっして、ただそれだけでできるものではない。意思によってつくられ、そして保たれるものだ。それゆえ、最初の衝動の危険をよく理解した人は、自分の動作を規則正しくし、そうして自分の愛着する感情を保つ。

「アリストテレス」から

思うに、ディオゲネスの言うとおり、苦しみこそいいものなのだ。しかし、精神はこの矛盾を背負って行くことを好まない。精神はこの矛盾を克服しなければならない。


こういうのを読んでいると、東洋の思想とか西洋の思想とか、そこに違いはあるのかどうか、分からなくなる。そのくらい、ぼくにはスッと入ってくる言葉だ。