アメリカって一つの人格として考えられがちだけど

アメリカのことを書かれた記事が今日のRSSリーダーに2件入っていて、どちらもアメリカはもうダメだ、みたいな論調だったから、そんなものかねーと考えてしまった。

アメリカで数年間暮らして、ある程度いろいろな場所に行った感覚からすると、アメリカは「アメリカ」と括れない国だということが実感としてある。デトロイトで走っている車とミルウォーキーで走っている車とロサンゼルスで走っている車は全く違う。アメリカでは、こういう車が売れます、なんてとてもじゃないけどヒトマトメに考えられるようなことは無い。

ノースダコタ州を横断した時には、州を横断する間にすれ違った車は100台も無いんじゃないか、とか思ってしまうくらいにだだっ広いところをただ走った。テキサスは片側8車線の高速道路が大渋滞していて、車線変更が間に合わずに出口で出そびれた。デトロイトでの同僚はトラックに乗っているおっさんがやたらにいて、「燃費はどうなの?」と聞いたら「2か3(MPG リッター1キロくらい)」とか言うから笑っちゃったら、真面目な顔して「それでこそトラックなんだ」とか、全くわけの分らん理屈を力説された。

あんなに色んな顔を持つアメリカを「アメリカ」としてまとめて考えるのは、なんだかナンセンスに感じてしまうのはマイノリティな感覚なのか?

ただ、僕がアメリカについて思うことは、「人を惹きつける国」だということ。日本でもロンドンでもサンセバスチャンでも言われた。「アメリカで生活してるなんて羨ましい」って。

そういう国は強いと思う。全然サービスもなってないし、イケてないこといっぱいあるけど、それでも強いんだよね。僕はアメリカが好きだ。